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日本の貿易相手国ランキング

2023.03.30

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日本の貿易相手国ランキング

日本の貿易相手国ランキング

これからの海外展開を考える企業にとってどこの国に進出していくのかを検討することは非常に重要です。 財務省の貿易統計によると、2021年(令和3年)の日本の貿易に置ける輸出額は83.1兆円、輸入額は84.7兆円となっています。 同統計によると、2020年(令和2年)の輸出額が68.4兆円(前年比21.5%)、輸入額が68.0兆円(前年比24.6%)となっており、2021年は輸出入ともに大きな伸長率を見せていることが分かります。 ただ、この伸長率の背景には、2019年12月より発生した新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が影響しており、先述の2021年の輸出入額の伸び率は、コロナ禍が落ち着きを見せ、日本(を含む世界)の貿易(経済活動)が再び活性化していることが大きな要因と推測できます。 また、世界の貿易総額は落ち込んだものの、医薬品や医療機器の輸出が増えるなど、コロナ禍において世界貿易の流れにも変化が生じており、アフターコロナ・ウィズコロナの局面に入りつつある日本の貿易も、今後変化が生じていくことが予測できます。 今回は日本の貿易相手国をランキング形式でご紹介し、今後の展望についても解説します。

日本の輸出相手国トップ10ランキングの推移

日本の貿易の特徴と、日本の貿易額の推移を理解したら、財務省が発表している財務省貿易統計をもとに、日本の貿易相手国をランキング形式で見ていきましょう。
日本の輸出相手国トップ10ランキングの推移 輸出においては2009年に中国が1位となり、2013年から2017年はアメリカが一位。2018年に再度中国が1位となりますが、2019年にはまたアメリカがトップに返り咲きました。
そして2020年にはまたもや中国が輸出相手国1位となっております。
またマレーシアが初のトップ10圏内である10位にランクインしています。

■1995年

1位:アメリカ / 113,330億円 (27.3%)
2位:韓国 / 113,330億円(27.3%)
3位:台湾 / 27,096億円 (6.5%)
4位:香港 / 25,996億円 (6.3%)
5位:シンガポール / 21,576億円 (5.2%)
6位:中国 / 20,620億円 (5.0%)
7位:ドイツ/ 19,080億円 (4.6%)
8位:タイ / 18,499億円 (4.5%)
9位:マレーシア / 15,731億円 (3.8%)
10位:イギリス / 13,233億円 (3.2%)
輸出総額 :415,309億円
※単位:100億円
※カッコ内は総額構成比

■2000年

1位:アメリカ / 153,559億円 (29.7%)
2位:台湾 / 38,740億円 (7.5%)
3位:韓国 / 33,088億円 (6.4%)
4位:中国 / 32,744億円 (6.3%)
5位:香港 / 29,297億円 (5.7%)
6位:シンガポール / 224(4.3%)
7位:ドイツ / 22,439億円 (4.3%)
8位:イギリス / 15,984億円 (3.1%)
9位:マレーシア / 14,966億円 (2.9%)
10位:タイ / 14,694億円 (2.8%)
輸出総額 :516,542億円
※単位:100億円
※カッコ内は総額構成比

■2010年

1位:中国 / 130,856億円 (19.4%)
2位:アメリカ / 103,740億円 (15.4%)
3位:韓国 / 54,602億円 (8.1%)
4位:台湾 / 45,942億円 (6.8%)
5位:香港 / 37,048億円 (5.5%)
6位:タイ / 29,937億円 (4.4%)
7位:シンガポール / 22,091億円 (3.3%)
8位:ドイツ / 17,766億円 (2.6%)
9位:マレーシア / 15,446億円 (2.3%)
10位:オランダ / 14,305億円 (2.1%)
輸出総額 :673,996億円
※単位:100億円
※カッコ内は総額構成比

■2019年

1位:アメリカ / 152,545億円 (19.8%)
2位:中国 / 146,819億円 (19.1%)
3位:韓国 / 50,438億円 (6.6%)
4位:台湾 / 46,885億円 (6.1%)
5位:香港 / 36,654億円 (4.8%)
6位:タイ / 32,906億円(4.3%)
7位:ドイツ / 22,051億円 (2.9%)
8位:シンガポール / 21,988億円 (2.9%)
9位:ベトナム / 17,971億円 (2.3%)
10位:オーストラリア / 15,798億円 (2.1%)
輸出総額 :769,317億円
※単位:100億円
※カッコ内は総額構成比

■2020年

1位:中国 / 150,820億円 (22.1%)
2位:アメリカ / 126,108億円 (18.4%)
3位:韓国 / 47,665億円 (7.0%)
4位:台湾 / 47,391億円 (6.9%)
5位:香港 / 34,146億円 (5.0%)
6位:タイ / 27,226億円 (4.0%)
7位:シンガポール / 18,876億円 (2.8%)
8位:ドイツ / 18,752億円 (2.7%)
9位:ベトナム / 18,258億円 (2.7%)
10位:マレーシア / 13,435億円 (2.0%)
輸出総額 :683,991億円
※単位:100億円
※カッコ内は総額構成比

まとめ

新型コロナウイルス感染拡大などの影響により、輸出数量指数は2018年第3四半期以降10期連続でマイナスとなっています。 円高によって2020年の輸出価格指数はプラスとなっていますが、数量のマイナスに影響されたため2020年の輸出金額は2年連続減少となりました。 輸出国・地域の内訳はアジアが57%と半数以上を占めており、39.2兆円となっています。 これまでもさまざまな問題を抱えていた日本の貿易ですが、新型コロナウイルス感染拡大により、モノの貿易が縮小するという新たな問題が発生しており、これは世界的危機ではありますが、サービス貿易が加速するという追い風にもなりました。 サービス貿易とはモノではなくサービスを輸出入するという、これまでと異なる形式の貿易です。近年このサービス貿易の輸出額は増え続けており、人の移動に伴うサービスの提供は難しくとも、オンライン上で取引のできるサービス貿易は、ニューノーマルなライフスタイルとも合致し、モノからサービスに付加価値を求めるこの時代に、今後も好調な成長を続けると見られています。 日本においては2005年からサービス貿易のほとんどの項目において輸出が輸入の伸びを上回っており、サービス貿易が今後の日本経済を支える大きな柱となることに大きな期待が持てます。

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