■海外担当

私は財務関係を中心に業務を行っていますが、現在は海外展開の取り組みにも関わっています。当社には専任の海外事業部がないため、私ともう1人の営業担当が海外対応を担っており、展示会への参加や輸出業務の準備を進めています。

■これまでの海外展開と課題について

私が入社したのはちょうど1年前で、その数カ月前に横浜銀行様のご紹介で香港の展示会に出展したのが最初の海外挑戦でした。そこで当社の焼き菓子が非常に好評をいただき、海外展開への可能性を感じました。そこからはアメリカや国内外の展示会にも積極的に参加し、ここ1年で本格的に海外進出に取り組み始めたところです。

しかし、課題も多く感じています。一番の問題は「賞味期限」です。当社では添加物を極力使用せず、発酵バターなど自然な材料にこだわっています。その結果、現状では賞味期限が90日と短く、海外輸出には大きな壁となっています。

現在は、植物由来の添加物を用いて賞味期限を延ばす商品開発を進めており、テストの結果次第では270日まで伸ばせる可能性があります。お客様に満足いただける品質を維持しながら課題解決を目指しています。

■メタバース展示会の案内を受けたときの第一印象

メタバース展示会の案内を受けた際は、「本当に集客できるのだろうか」という不安が正直ありました。しかし、コロナ禍を経てオンラインの活用が進む中で、新しい形の展示会に挑戦する良い機会だと考え、参加を決めました。

■出展してみての感想

実際に出展してみると、デジタル空間の特性を生かした広がりを感じました。従来の対面型展示会と比較して、コスト削減や効率的な情報共有が可能である一方、商品の実物を手に取っていただけない難しさも感じました。しかし、参加者との新たなつながりができ、海外展開をさらに加速させるきっかけになったと思います。