■海外担当
家族経営の会社なので、営業、配達、作業など、事務以外はほぼすべてやっています。給食の配達もやっているんですよ。
社長の父は作業がメインです。今回の展示物のコンテンツはすべて産地さん(うるう農園)が準備しました。自社でクリエイティブ系はまだ難しいなと思っています。
■これまでの海外展開と課題について
2回ほど商社を入れて海外への販売をやりました。1回目がサツマイモ、2回目が香港の大資本の会社でした。
1回目の時は、間に商社が入っているので直接思いを伝えるのが難しいと感じました。2回目は現地に行って話をしましたが、そもそも求めてるものが違っていたんだなとわかりました。
その場ではわからず帰国してから分かったのですが、結局向こうは安いものを欲しがっていたみたいです。こちらはスーパーでも売ってないようなこだわった青果物をそれなりの値段で売っているので、商品の魅力は価格ではないところにあります。しかし、商社が間に入っていることで、うまく伝わらなかったんだなとわかりました。翻訳でどこまで伝わるかわかりませんが、商社を通さず直接の方が想いは伝わるのではないかと思っています。
展示会は、2年前に初めて輸出EXPOに出たことが始まりです。そこからその商社と話して成約したのは2件。1回目のサツマイモは現地に行ったころには腐ってしまいました。これもMTG不足が原因でした。よくよくフタを開けてみれば、商社も自社も農家も海外は初めてだったということがわかりました。
海外のルールがわからず失敗したなという印象です。受け取る側にもっと色々と話を聞けていればよかったと思います。FOBでやっていたので弊社の損害はなかったのですが、商社が損害を被ったために怒ってしまって、弊社との契約は打ち切られてしまいました。
海外では、言葉の壁を痛感しました。もし、 海外に需要があったとしても安く大量に欲しいとなると農協に負けるので、こだわりなどをいかに詳細に直接伝えるかが重要だと思っています。一度香港でうるう農園さんのいちご大福がバズッたことがあります。
■メタバース展示会の案内を受けたときの第一印象
メタバースは、これから流行るか流行らないかはわかりませんが、最新のテクノロジーに自分は毎回乗り遅れるので、ついていきたいと思っていました。
これから大きくなっていく可能性があるなら、その一役を買ってみたいと思いました。これからの新しい技術なので、自分も近くで見ておきたいというのがありました。
■出展してみての感想
こちらで自由に展示物の編集操作などを行えるのはいいと思いました。自社ではネットを使って商品を紹介するということが弱いですし、そういったところを得意とする人材もいないので、「どうやったら見てくれるのだろう」、「どうやったら売れるのだろう」、と試行錯誤できるのはすごく良かったなと思います。
やってみて、やはり難しいなとも思いました。成果に繋げるという部分ではまだこの機会を活かせていなくて課題は残っているなと思っています。見てもらうためには、もう少し案を出して考えていかないといけないです。